2022年の振り返り
サムネイル画像は今年行った那須どうぶつ王国で撮影したビーバーだ。
2022年を振り返り、来年の抱負を記す。
今年の振り返り
開発
コードの量としてはあまり書けなかったが、過去に扱ったことのないソフトウェアに幾つか触れることができた。
Rust + WebAssembly
今年の1月から2月に掛けて Rust と WebAssembly の勉強をしていた。
今回は wasm-pack のチュートリアル の内容に従いつつ、必要に応じて Rust Book を参照した。 Rust も WebAssembly も触ったことはなかった。とは言え包括的に学習しようとすると挫折するのがいつものパターンなので、簡単に理解できない部分は読み飛ばして一通りのコードを動作させることを優先した。この方針で比較的順調に学習を進めることができた。
HamaColor
今年の7月に Chrome 拡張機能の HamaColor をリリースした。拡張機能の開発経緯は以下の記事に残している。
改めて振り返ってみると、個人開発をスピーディーに進めるためには内発的動機づけをどう作るかが重要だと感じている。急に使えなくなってしまったツールの代替手段を用意するという課題設定、課題を解決したときのインパクトと影響範囲の大きさ、対応コストの低さ、これらを最初に想定したことでリリースまでモチベーションを高く保つことができたと思う。
記事
執筆した記事は以下の通り。
- ブログ
- Zenn
記事数は去年と比べて減ってもいないが増えてもいない。
イベント登壇
登壇したイベントは以下の通り。
会社主催のスクラム関連のトークディスカッションイベントにパネリストとして登壇した。今年前半は社内でスクラムマスターとしてチーム開発に特に注力してきたので、その知識と経験を棚卸しする機会にできて良かった。
イベント参加
参加したイベントは以下の通り。
- ML Study #1「機械学習と起業」
- ML Study #2「MLOpsのこれまでとこれから」
- チームトポロジーを成功させる実践方法の探求 - Team Topologies Study
- Product Management Lounge #1「プロダクト主導型開発組織の探求」
- プロフェッショナルWebプログラミングLaravel出版記念イベント
- ML Study #3「機械学習コンペ」
- TEST Study #1「品質とスピード」
- ML Study #4「自然言語処理スタートアップに学ぶ実践事例」
- SRE Gaps #2「SREの実践」
- エンジニアリングマネージャーのしごと - Forkwell Library #5
- PHP Conference Japan 2022
- ソフトウェアアーキテクチャ・ハードパーツ - Forkwell Library #12
今年は主に機械学習と DevOps の勉強会に参加した。特に意識したわけではないが、昨年よりも参加イベント数は増えた。
読書
読んだ本は以下の通り。
- トヨタ生産方式
- データサイエンスのための統計学入門 第2版
- 問題解決の全体観 上巻 ハード思考編
- 問題解決の全体観 下巻 ソフト思考編
- バイバイ、ブラックバード
- モブプログラミング・ベストプラクティス
- テスト駆動開発
- 嫌われる勇気
- イシューからはじめよ
- LeanとDevOpsの科学
- 中小企業M&Aの真実
- 財務3表一体理解法
- Clean Agile
- (WIP) エンジニアリングマネージャーのしごと
- (WIP) ドメイン駆動設計
- (WIP) コンテナ物語
今年のベスト本は「問題解決の全体観」だった。会社の上司から 1on1 で薦められたことがきっかけで読み始め、実務で課題に取り組む際は「空・雨・傘」または「解読・創案・評価・選択」を使うようになった。この取り組みを始めてから自分の意見の説得力が増したのか、合意形成がスムーズに進みやすくなった実感がある。本業であるエンジニアリングの専門知識も重要だが、職業エンジニアとしては解くべき問題を正しく捉えられることも欠かせないスキルの1つで、その学習への投資価値は高いと認識するようになった。
その他
毎週行っていたふりかえりを今年の3月頃から止めたが、その頃からタスクの進捗が悪化していた。これらが因果関係にあるのかどうかはっきり分からない。しかし向き直りが不定期になり、自分がどのようなキャリアを目指すのか、そのビジョンを実現するために今の行動をどのように修正するか考える機会が減り、現在は特に迷走しているように感じる。
またプライベートの変化として結婚をした。去年から同棲していたこともあって普段の生活スタイルはあまり変わっていないが、結婚式の準備などで少し忙しくなった。来年の序盤は引き続き忙しくなることが目に見えており、その後も何だかんだで忙しくなるんじゃないかと思っている。
まとめ
今年30歳になって今後のキャリアについて考えさせられる機会が多くなり、機械学習、 Wasm 、 DevOps 、問題解決、財務会計など、今まであまり触れてこなかった領域に足を踏み込んでいった。ただ中途半端に終わったものも多く、昨年掲げた目標も達成できなかった。これからますます時間的余裕がなくなってくると思うので、もっと戦略的に時間を使う必要があると感じている。
来年の抱負
まだ具体的には定まっていないが、来年は OSS 開発に注力していきたい。
また定期的な計画と振り返りを復活させようと思う。
最後に
今年お世話になった方々、ありがとうございました。 来年もまたよろしくお願いします!