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2024年の振り返り

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今年もこの1年間を振り返りたいと思う。

ちなみにアイキャッチ画像は、箱根にある箱根園水族館に行ったときに妻が撮影したゴマフアザラシだ。

健康

今年は健康診断の結果があまり良くなかった。体型は昨年のダイエット後の状態を維持しているが、 LDL コレステロールの数値だけ悪い結果が出てしまった。この数値は以前からあまり良くない年が多かったが、昨年は一度改善していた。今年はそれが元に戻ってしまった格好だ。

厚生労働省によると LDL コレステロール高値の主な原因は飽和脂肪酸の摂りすぎ^1とのことだった。昨年から食事の量には気を遣っていたが、内容にはあまり気を遣えていなかったように思う。飽和脂肪酸は肉の脂身、バター、ラード、生クリームなどに多く含まれるそうだが、確かにこれらを使った食べ物は好んで食べている。

健康診断の結果通知を受け取った4月から数ヶ月間は飽和脂肪酸を避けるようにしていたと思う。しかし、今年の後半にはすっかり気にしなくなっていた。この記事を書いていて、「そう言えば飽和脂肪酸を避けるようにしていたのだった...」と思い出すくらいには意識しなくなっていた。

体型のようにはっきりと効果を感じられるものであっても改善努力は大変だというのに、効果を感じられないものを目標にして好きな食べ物を1年間我慢し続けるのはなかなか難しい。何とかして数値を定点観測することも検討した方が良いかもしれない。

ポジティブだったこともある。昨年の冬は風邪や感染症で体調を崩しがちだったが、今年はまだ体調を崩していない。特に意識して対策したことはないので、今年は運が良かったのかもしれない。

また初めて献血にも行った。この歳まで大きな怪我や病気をしたことがなく、血液型を知らなかったが、ようやく知ることができて良かった。

ちなみに採取した血液から分かる数値を献血後に確認できるが、 LDL コレステロールの数値までは分からなかった。これが分かるのなら3ヶ月に1回くらい行くのだが、惜しい...。

家庭

今年は例年よりも積極的に「休暇イベント」を行うことにした。休暇イベントというのは自分が勝手に使っている造語で、単に休暇を使って旅行やイベント、良いレストランに行くといった機会のことだ。これらを総称した良い言葉が見つからなかったので、休暇イベントと呼んでいる。

休暇イベントを積極的に行うようにしたのは、思い出作りに意識的にお金を使った方が良いと考えたからだ。後述するが、「DIE WITH ZERO」という本に影響を受けている。「積極的にお金を使おう!」と意識するだけでは行動は変わらないと思ったので、とりあえず今年は毎月何かしらの休暇イベントを半強制的にやってみることにした。

  • 1月: 京都旅行
  • 2月: Queen ライブ鑑賞
  • 3月: 秩父旅行
  • 4月: 南紀白浜旅行
  • 5月: ちょっと良いイタリアン
  • 6月: 伊豆長岡旅行
  • 7月: 箱根旅行
  • 8月: ちょっと良い焼肉
  • 9月: 長崎旅行
  • 10月: Mr.Children ライブ鑑賞
  • 11月: 東京ディズニーランド
  • 12月: 館山旅行

結果として、充実した1年になって非常に良い試みだった。出費こそ増えたが、元から2人とも節約がちということもあって、貯めすぎず使いすぎずのちょうど良い塩梅でお金を使えたんじゃないかと思う。

特にライブ鑑賞の体験は良かった。元からあまりライブを観に行く機会は多くなかったが、社会人になってからめっきり機会がなくなっていた。2月に行った Queen のライブは10年以上振りの機会だった。行く前は楽しめるか不安な気持ちも少しあったが、本当に行って良かったと思う。特に10月に行った Mr.Children のライブは最高で、ライブ後に撮った自撮り写真に写った自分の顔は10歳くらい若返っているように見えた。

今年の休暇イベントへの取り組みには改善の余地もあったので、来年は少しやり方を変えていきたい。例えば、泊まりがけの旅行は3ヶ月に1回にしようと考えている。頻繁に旅行に行くことにした結果、仕事の都合で1つ1つの旅行が自然と小規模になり、本当に行きたかった旅行先よりも近場を選ぶなんてこともあった。旅行の頻度を減らす代わりに、1つ1つの旅行の規模を大きくしたいと考えている。

その代わりに、小さめの休暇イベントは随時行おうとも考えている。事前準備に労力が必要なものは泊まりがけの旅行くらいで、日帰り旅行や近場のライブなどの小さなものであればそれほど労力を必要としないことが分かった。来年はあまり気負わず、どこに行くかサクッと決められればと思う。

開発

正直に言って、今年は開発が全体的に失速した1年だったように思う。

ソフトウェア

今年は Neovim のカスタマイズに多くの時間を割いた。

最終的に Neovim は使いやすくカスタマイズされたものの、あまりにも時間を掛け過ぎてしまった。成果物だけ見ると LazyVim のスターターリポジトリのフォーク作成にとどまってしまった。

hamakou108/lazyvim-starter - GitHub

今年は特に VS Code と Neovim の使い分けで悩みあぐねてしまった。 VS Code と Neovim のどちらをメインエディタとするかは自分にとって長年の課題となっており、このテーマでウンウンと悩むのはもはや持病となっている。今年の前半は開発合宿をきっかけに kickstart.nvim という Neovim カスタマイズ用テンプレートを使い始めたが、その後のカスタマイズが思うように進められなかった。この間にエディタに関する悩みが積み重なって、挙げ句の果てに開発へのモチベーションが下がってしまった。 LazyVim に乗り換えることで一旦終止符を打てたことだけは幸いだった。

生成 AI のビッグウェーブが来ているこの時代にエディタで悩むのは非生産的だと分かっている。しかし、この件に関してはどうも偏執的なところがあって、一度悩み始めるとなかなか脱却できないのが現状だ。 LazyVim に乗り換えてからは特に悩まなくなっているので、このままの調子で行くと良いのだが...。

記事

投稿した記事は以下の通り。

今年は記事の投稿数も少なかった。昨年の振り返り記事にも書いたが、開発作業に付随して記事を投稿するケースは多い。来年はとにかく開発を前に進めることから取り組んでいきたい。

イベント

登壇・参加したイベントは以下の通り。

イベントの数は少ないが、昨年から引き続き注力しないと決めている領域なので、あまり気にしていない。ただ、面白そうだと思ったイベントがもう開催済みだったパターンが何度かあったので、何かしら仕組み化して見落とさないようにしたい。

趣味

読書

読んだ本は以下の通り (通読していない本も含む)。

  • 世界一流エンジニアの思考法
  • DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール
  • 実践的データ基盤への処方箋 ビジネス価値創出のためのデータ・システム・ヒトのノウハウ
  • 仕事ではじめる機械学習
  • Pythonスクレイピングの基本と実践 データサイエンティストのためのWebデータ収集術
  • 健康になる技術 大全
  • バイバイ、ブラックバード
  • マスタリングTCP/IP 情報セキュリティ編
  • 爆弾
  • ロジカル・シンキング 論理的な思考と構成のスキル
  • スタッフエンジニア マネジメントを超えるリーダーシップ
  • 向日葵の咲かない夏

昨年よりも読んだ本の数が減っているように見えるが、実際には日経サイエンスをほぼ毎月読んでおり、読書量はむしろ増えている。雑誌を他の本と同列に並べて良いか迷ったこと、並べると視認性が悪いことから、上記のリストから除いている。

日経サイエンスは、最新の科学研究に関する情報を理解しやすい説明を通して得られるという点が嬉しい。最も印象に残ったのは2024年8月号に載っていた「サケの卵を何度も産むニジマス」の話だ。ゲノム編集技術によってサケの生殖細胞をつくるニジマスを育て、サケを産ませるという研究で、養殖サケの安定供給や絶滅危惧の魚類の保護への応用が期待されるという。今年はこのような生命科学分野の研究の進展が印象的だった。

一方、あまり雑誌を読むのに慣れておらず、それほど興味のない記事も頑張って読もうとしてしまい、他の本を読む時間を作れないことがあった。来年はもう少し良いバランスで日経サイエンスと付き合っていきたい。

また今年は珍しく小説を読んだ。ここ数年は小説を読む機会がなかったが、小説好きの妻から薦められて「バイバイ、ブラックバード」を読んだ。「ほんタメ」という YouTube チャンネルをよく見ており、そこで名前が上がっていた「爆弾」や「向日葵の咲かない夏」も妻から貸してもらって読んでみた。専門書やビジネス書を中心に読む自分にとっては、文章というのは自分の実生活に役立つような情報を得るためのツールであることが多い。久々に小説を読んでみて、文章表現そのものを楽しむような体験もたまには良いなと思った。

ゲーム

今年からゲームのセクションを追加することにした。以前からゲームは大好きで、ここ数年は主に Switch でゲームを楽しんでいたが、今年は Xbox を買ってゲーム体験がさらに広がった。

遊んだゲームは以下の通り。

  • [Switch] 60 Parsecs!
  • [Xbox] Palworld / パルワールド
  • [Xbox] Starfield
  • [Xbox] レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ
  • [Xbox] Assassin's Creed Origins
  • [Xbox] ホグワーツ・レガシー
  • [Xbox] Inscryption
  • [Xbox] Chants of Sennaar
  • [Xbox] STAR WARS ジェダイ:フォールン・オーダー
  • [Xbox] STAR WARS ジェダイ:サバイバー
  • [Xbox] Fallout 4
  • [Switch] ゼルダの伝説 知恵のかりもの
  • [Switch] Refind Self: 性格診断ゲーム
  • [Xbox] Humanity
  • [Xbox] Slay The Spire
  • [Xbox] DEATH STRANDING

最も楽しんだゲームは「DEATH STRANDING」だ。歩荷さんゲームという偏った前情報しか持っていなかったのでそれほど期待していなかったのだが、ふたを開けてみると世界観、シナリオ、キャラクター、映像、音楽、操作性、レベルデザインとあらゆる側面で作り込まれていて、満足感がかなり高かった。

特に他のゲームプレイヤーと「いいね」を送り合えるシステムはすごく良いなと思った。主人公のサムは孤独で殺風景な世界の中に生きている。プレイヤー自身がそのような世界にいるわけではないのに、落とし物や建設物、足跡などの痕跡を通して他の人間との繋がりを感じられるだけで、心が少し救われるような不思議な感覚がある。他のゲームでは味わえない、このゲームならではの体験があった。

その他

X を見なくなったことも今年のトピックの1つだ。自分は典型的な X 中毒者で、気づいたら X を見て時間を浪費してしまう悪癖を何とかしたいと考えていた。自分が働いている会社のエンジニアの1人が X を見なくなったと聞いて、自分も真似してみようと考え、スマホから X をアンインストールした。

代わりに見るようになったのが RSS リーダーだ。 X を見なくなってから世界の情報が何も入ってこなくなった結果、技術ネタどころか時事ネタすら得られない状態になってしまっていた。10月に総理大臣が代わったときも、そのことをただ一人知らなかった。流石にまずいと思い、 Inoreader をインストールして NHK ニュースや Zenn のトレンド記事を見るようになった。

X を見なくなってまだ3ヶ月ではあるものの、前述したような時間の浪費癖がなくなり、情報収集に掛ける時間が増えた。以前は X のない生活を想像できなかったが、慣れてくると案外普通に暮らせるものだ。

最後に

今年お世話になった方々、ありがとうございました。

来年もまたよろしくお願いします!